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今月のよもやま話

平成25年7月・文月

岩倉具視(怪物)

●今月は、怪物と言われた岩倉具視(いわくらともみ)が亡くなった月です。
●具視は、公家の出身で孝明天皇に仕えておりました。
具視は、もともと王政復古を願って
天皇を中心とする政治を実現させるためにかなりきわどい事をしてきました。
●幕府からの公武合体策の件で、
孝明天皇はもともと妹・和宮
将軍家茂へ降嫁させるつもりは無かったのです。
具視が天皇を説得し、降嫁を実現させました。
具視は、和宮が降嫁すれば幕府との関係が急速に良くなり
更に朝廷の力が増すと読んでおりました。
又、幕府に「攘夷を10年以内に実行することを約束させました。」
攘夷はとても難しいことを分かっておりました。
しかし、この話(和宮降嫁)は多くの公家達に理解されず
京都で「天誅」の騒ぎが起きた時に命を狙われるようになりました。
この時に具視は、京都洛北(左京区)の岩倉村に幽棲(下の写真)しました。


 [上の写真は具視が幽棲した岩倉村の家です。
 大工の古い家を借りました。
 具視の日記には「一日中掃除をしたが余りのひどさに涙が出た」
 とあります。]

鳥羽伏見の戦いの時に有りもしない錦旗を作ったのも具視ですし、
薩摩長州へ倒幕の密勅を出したのも具視です。
しかも、この密勅は偽物ではないかと云われております。
更に、孝明天皇死後の明治天皇の幕府への方向性が
今までと全く逆になってしまいました。


 [床の間付のこの部屋を具視は隣雲軒と名付けました。
 扁額が正面に有ります。床柱は皮付き赤松でした。]

●8月のよもやま話は、「血天井」です。
又、聞いて下さい。

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