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今月のよもやま話

平成23年9月・長月

悲劇の皇女(和宮)

●今月は、皇女和宮(かずのみや)が亡くなられた月です。


上の写真は、増上寺(東京都港区)にある和宮のお墓です。

●和宮は、第14代将軍・徳川家茂(とくがわいえもち)の正室です。
天皇家の歴史の中で武家に降嫁し、遠く江戸に下向したのは
和宮だけです。
和宮は、仁孝天皇の第八皇女として生まれました。が、残念ながら、
父の仁孝天皇は和宮の生まれる少し前に崩御しました。その為に
母の実家(橋本家・下の写真)で生まれ育ちました。
実は、和宮とは生まれた時の名前で、
内親王(ないしんのう)になった時の名前は
親子(ちかこ)内親王です。
●和宮は、六歳の時に有栖川宮熾仁(当時17歳)と婚約しました。
その後、長年に及び有栖川宮家で和歌等の学問を学び、
いよいよ年内には結婚という時に、
将軍家茂との結婚の話が徳川家から突然持ち込まれました。
当然、和宮は断りました。
和宮は、孝明天皇(兄)に「幾重にもお願い致します。」と
将軍家茂との結婚を断りました。が、
幕府の「公武合体」路線の為にとうとう有栖川宮家との婚約を破棄し
徳川家茂(17歳、和宮と同い年)と結婚しました。
その後、和宮は、短いですが幸せな結婚生活を送りました。



●写真は、和宮が育った母(橋本経子)の実家が有った跡です。
京都御宛にある御所と迎賓館との間に有ります。。

●10月のよもやま話は、「三服のお茶」(石田三成)です。
又、聞いて下さい。

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