令和5年2月・如月
「多門院日記」
●今月は、多門院(たもんいん)日記の話です。
奈良
興福寺(こうふくじ)の塔頭多門院の住職が三代に渡り
大和(奈良県)を中心に近畿の出来事を書き続けた日記です。
日本の歴史の大切な資料です。
[上の写真の駐車場(私の後ろ側)の所が多門院跡です。
写真には写っていませんが、この駐車場の右側がホテル飛鳥莊で、
多門院の広さは、飛鳥莊と同じ位だと興福寺のお坊さんに教わりました。]
●この多門院跡をお正月休みに訪ねて来ました。
室町時代末期から安土桃山時代の事柄が記されています。
信長の伊賀攻め、秀吉の
方広寺大仏殿の造営に際し
農民の持っている武器を取り上げる話(刀狩り)や
北野大茶の湯の項では、「栄花満足と見たり」と書いてあります。
又、大坂
冬の陣、
夏の陣の事も書いてあります。
[上の写真は、興福寺の五十二段(階段)です。
廃仏毀釈でこの階段下から民間に払い下げられました。
別の話ですが、
川路聖謨の碑がこの階段上に有りました。]
●今月は、これにてお仕舞です。有難うございました。