●今月は、
新撰組の近藤勇が官軍に斬首された月です。
●勇は、「京都に将軍の護衛に行く」という事で、
大金を叩いて、当時一番人気の刀匠(長曾禰虎鉄・こてつ)
の刀を買い付け、上洛しました。
●実は、この虎鉄は偽物で、
当時新作の源清麿(きよまろ)でした。
●ある時、大阪の鴻池邸に泥棒が入ったのを勇が偶然見つけて、
泥棒を退治しました。
そのお礼に「虎鉄」(これは本物)と銘のある刀を
貰いましたが、何かの拍子に刃がこぼれて、
勇は、この刀は、偽物だ。私の刀こそが、銘は無いが、
虎鉄の本物である。と自慢していました。
●又、例の「
池田屋切り込み」の後に、
故郷に手紙を書いております。それには、
「池田屋に切り込んだ者は、私を始め、
沖田総司、
永倉新八、藤堂平助、息子の周平の五人で、
多数を相手に二時間戦ったが、
沖田総司、永倉新八の刀は折れ、
藤堂平助の刀は刃がボロボロ、
息子の周平の槍は切られたが、
私の刀は虎鉄なので、無事でした。」と楽しい内容です。
●不思議なもので、現在では、虎鉄よりも清麿の方が
刀剣としては、値打ちが有るようです。
●下の写真は、勇が斬首された板橋の刑場後に、
永倉新八が建てた近藤勇と
土方歳三の墓です。