東京・八王子の創業明治38年 呉服店「きものの西室」

今月のよもやま話

平成25年2月・如月



利休の話(掛軸)


●今月は、利休が切腹した月です。そこで、利休の話です。
●利休は数え切れないほど色々な事を提案しデザインしてきました。
「茶の湯は利休によって大きく変わった。」と当時の人は評価しています。
●今回は、茶の会のメインテーマである掛軸の話です。
利休以前は中国の高名な画家が描いた山水画、或いは
中国の禅僧が料紙に書いた何行にも及ぶ手紙のような
長く難しい文章を表装した掛軸が中心でした。
利休は上から下へ読みくだし、又次の行を読むために
目を上に向けるのが嫌だと言っております。
余談ですが、
信長の初の茶会は、昔の慣例に従い床の間に絵を掛けました。
さて、本題です。
それを、たった一行、数文字しか書いていない掛軸にしました。
例えば、お馴染みの「日々是好日」のような掛軸です。
それは上から下へ一回で読めて又、解りやすい文章になりました。
当然一行ですから掛軸の巾が狭くなりました。
利休は、一休が書いた「初祖菩提達磨大師」と一行で書かれた掛軸を見て
「まるで卒塔婆(そとば)を見るようで良い」と誉めたそうです。



●上の写真は、堺(堺市)の利休屋敷跡です。
阪堺電車(路面電車です)で宿院駅より徒歩3分です。
●3月のよもやま話は、「旅箪笥・小田原征伐」(利休)です。
又、聞いて下さい。

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