●今月は、「茶の開山」と云われる
村田珠光(むらたじゅこう、又は、しゅこう)が亡くなった月です。
●珠光は、奈良の称名寺(奈良市菖蒲池町)の出身で
父親は検校(けんぎょう)の位に就いたほどの僧です。
●彼は、禅を一休宗純に教わりました。
禅を学んでいるときに眠くなり、その時
一休宗純が目覚ましのため「茶を飲め」と勧められたのが
茶を始めるきっかけと言われています。
[上の写真は、一休宗純が住んでいた一休寺(京田辺市)です。
庭の向こう側の桧皮葺屋根が虎丘庵です。]
彼は禅を修得した証に一休宗純から圓悟の墨蹟を与えられました。
その戴いた墨蹟を床の間に掛けたのが茶の掛軸の始まりと
宗二記に書いてあります。
又、彼以前の茶は、将軍や大名達の限られた人々が
高価な道具(舶来品)を揃えて
書院(大広間)でその道具を楽しみながらお茶を飲んでいました。
それを、道具が主役のお茶ではなく精神的な事でお茶を飲むようにしました。
そして、四畳半の部屋を考案して市民のお茶にし
禅の境地を取り入れ草庵茶室の元を作り上げました。
●彼は「月も雲間のなきはいやにて候」と言っております。
●後世利休に、「茶の湯は武野紹鴎に教わり、
茶の道は村田珠光に教わった」と言わせております。
[上の写真は、称名寺(奈良市)に有る珠光の供養塔です。
四つ目垣の向こう側に有る石作りの祠がそうです。
この寺には、珠光手植えの竹も植わっています。]
●6月のよもやま話は、「小栗栖」(明智光秀)です。
又、聞いて下さい。
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