●今月は、千宗旦(
利休の孫)が亡くなった月です。
そこで、宗旦に憧れて宗旦に化けた狐(宗旦狐)の話です。
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宗旦と慈照院(相国寺塔頭)の住職が一緒に
茶室「頤神室(いしんしつ)」を作りました。
その茶室が完成して「茶室開きの会」が行われた時に
宗旦が点前を披露しました。
見事が点前で茶室開きに参加の皆さんが感激して見とれていました。
実は、この宗旦は相国寺(下の写真)に棲む古狐でした。
そこへ、本物の宗旦が遅れてやって来ました。本物の宗旦も
その見事さに感激して咎めなかったのです。
その古狐は点前を無事終えると
茶室の窓を突き破り藪へ逃げ出しました。その後も
この古狐は、宗旦に化けて宗旦と親交があった茶人の家を訪ねては
宗旦のふりをしてそこの主人と菓子を食べ茶を飲んでは
楽しい時間を過ごして帰っていきました。
彼らは狐だと分かっていましたが、誰も咎める事無く
風流を楽しんでいました。
いつしかこの古狐を宗旦狐と呼ぶようになりました。
●相国寺(京都市上京区)の僧が人々から愛された
このいたずら狐を祀りました。それが宗旦稲荷です。
●上の写真は、相国寺の鐘楼すぐ横にあります宗旦稲荷です。
この時は、レンタル自転車で散策に行きました。
●1月のよもやま話は、「御土居」です。
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