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今月のよもやま話

平成15年12月・師走

乞食宗旦(千宗旦)

●今月は、「千宗旦」が死去した月です。 
宗旦は、祖父(利休)の悲劇を繰り返さない為に
大名には仕えませんでした。
その為、収入が無く生活は楽ではありませんでした。
乞食宗旦(こじきそうたん)と呼ばれていました。
ですから、食事は、安価な「ひじき」ばかり食べていました。
●ある時、細川三斎(細川藤孝の長男)より
「好物が手に入ったので、食事に来なさい。」との話がありました。
宗旦は、久々に美味しい物が食べられると期待をして、
屋敷に伺ったところ、食卓に載ってた物は、
「ひじき」ばかりでした。
そこで、宗旦は、私は貧乏だから「ひじき」を食べていますが、
「殿様は、お金持ちですから、もっと美味しい物を出して下さい。」
とお願いしたそうです。
●そんな宗旦ですが、子供達をそれぞれ違った大名に仕官させ、
三家に分家表千家裏千家武者小路千家)し、
お家の安泰を図りました。
●下の写真は、14歳の時に、
籠に乗ったままのお祖父さん(利休)と無言で最後の別れをした
大徳寺の山門です。


        

●この門をくぐって、すぐ右側が金毛閣です。
利休の切腹事件の発端となった山門です。
●今月はこれにてお仕舞です。
有難うございました。
●1月のよもやま話は「新撰組永倉新八」です。又、聞いて下さい。

ご指摘・ご意見等ありましたら、是非 こちらまでメール下さい。

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Copyright 西室 博史 2003