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今月のよもやま話

平成20年10月・神無月

茶人・神屋宗湛

●今月は、神屋宗湛(かみやそうたん)が亡くなった月です。


 [神屋宗湛の屋敷跡(福岡市)です。
 現在は、市立博多小学校になっています。]

●宗湛は、博多の豪商です。と同時に茶人でもあり、
秀吉に非常に可愛がられた人物です。又、
秀吉の命で、先輩格の島井宗室と共に博多を再興しました。
宗湛は、対中国・朝鮮との海外貿易で更に富を増やし、
櫨(はぜ)の木を中国南部から輸入して
肥前唐津で栽培し蝋(ろう)を生産しました。
現在の和蝋燭(わろうそく)です。
●宗湛は、北野大茶湯正客として招かれましたが、
船便が遅れ急遽欠席しました。が、
秀吉は怒る事なく、かえって聚楽第茶会を催し
宗湛を慰労しました。
●秀吉が、九州統一を済ませ博多に帰って来た時に、
利休に作らせた茶室に宗湛が招かれました。
その時の様子が「宗湛日記」に次のように書かれています。
『庭へ入りますと「くぐり」が有り、
それを更に入りますと踏石が続いていて、
茶室の中から秀吉が「入れ」と声を掛けてくれた。』
この「くぐり」とは、下の写真のような物だったと
言われております。



●上の写真は、京都の表千家の庭に有る「中くぐり」です。
この先に、不審庵が有ります。
●11月のよもやま話は、「宇喜多秀家」です。
又、聞いて下さい。

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