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今月のよもやま話

平成20年2月・如月

剣聖・塚原ト伝

●今月は、新当流の開祖・塚原ト伝が没した月です。
ト伝(ぼくでん)は、茨城県の鹿島の人で、
剣聖と呼ばれた剣法の達人です。
●剣法の奥義「一(ひとつ)の太刀」の技を編み出し、
征夷大将軍足利義輝にも兵法を教えました。
●ある時、ト伝が琵琶湖の渡しで船に乗っていると
いかにも強そうな男が大声で騒いでいる。
「俺より強い者はいない、誰か俺と勝負しろ。」と
うるさく騒ぎ立てていました。
乗客に迷惑が掛かるので、ト伝が制止しようとすると
その男は、怒鳴り声をあげ
「貴様、俺と勝負しろ。急いで船をつけろ。」とうるさい。
ト伝、「街道は、見物人が集まって迷惑だ。
向うの中洲で勝負しよう。」
そして、船を中洲に付けると男を船から先に下ろし
ト伝は、船頭から棹を借り、岸を突いて船を中洲から離し
男を中洲に置き去りにしました。
「戦わずに勝。これが無手勝流だ。」と
ト伝が話しています。
●ト伝は、用心深く無駄な戦いはしなかったとの事です。



●写真は、鹿島市の梅香寺跡に有るト伝のお墓です。
後方の小高い所です。
JR鹿島神宮駅より車で15分です。
●鹿島神宮駅近くには、ト伝の銅像も有ります。
●3月のよもやま話は、「14男・井伊直弼」です。
又、聞いて下さい。

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