●今月は、小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)が
打ち首になった月です。罪状は、幕府の官僚時代に
薩摩・
長州に主戦論を唱えていた為と思われます。
●アメリカで造船所を見て来た上野介は、
その近代化に驚き、
日本で初の本格的な造船所を横須賀に建設しました。
●上野介は、幕府は近いうちに瓦解すると悟っていました。
しかし、造船所を造り続けました。
現場を指揮していた栗本鋤雲が、
「なぜ、造るのですか」と尋ねると、
「これが出来上がれば、
『土蔵付の売り家の栄誉』が残せる」と云っております。
幕府は、近い内に新政府(薩長)に母屋(政権)を渡す事になるが、
その時、土蔵(造船所)付なら立派な物だ。
と言う意味です。
●実は、小栗は、「
上野介」の官職名を貰った時に、
吉良上野介の前例がある為
「縁起が悪いので、お返ししたら」と
親類から進言されましたが、
しかし、国の為なら死んでもいいと敢えて貰いました。
●写真は、群馬県高崎市倉渕町にあります上野介の屋敷跡です。
近くには、上野介のお墓がある東善寺もあります。
●5月のよもやま話は、「設楽が原の戦い(鉄砲3000挺)」です。又、聞いて下さい。
ご指摘・ご意見等ありましたら、是非
こちらまでメール下さい。
以前のよもやま話へ
表紙へ戻る
サイトマップ
Copyright 西室 博史 2003