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今月のよもやま話

平成17年6月・水無月

黒田節(母里太兵衛)

●今月は、母里太兵衛(もりたべえ)が亡くなった月です。
●太兵衛は、黒田長政の家臣で、
後藤又兵衛と並ぶ重臣です。
●もちろん、太兵衛は、
素晴らしい武功の持ち主です。しかし、武功よりも
黒田節のモデルとしての方がより有名になりました。
●ある時、太兵衛が主君長政の使いで
福島正則のもとへ行きました。
その時、福島正則が太兵衛に酒を無理強いしました。
太兵衛は、「主君の使いである」と断りましたが、
正則は、大杯になみなみと酒を注ぎ、
これを飲めば、「望みの物をくれる」と言う。
そこで、太兵衛は、一気に飲み干しました。
そして、長押(なげし)に有った槍(日本号)
手にして馬上堂々と帰ったというお話。
●そんな訳で、黒田節を記しました。
   酒は飲め飲め 飲むならば
   日の本一の この
   飲み取るほどに 飲むならば
   これぞ真(まこと)の 黒田武士



●上の写真は、母里太兵衛の屋敷の門(福岡市)です。
元は天神に有った物ですが、
保存の為に舞鶴公園に移築して有ります。
●今月はこれにてお仕舞です。
有難うございました。
●7月のよもやま話は「文武兼備の武将」(太田道灌)です。又、聞いて下さい。

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