令和6年4月・卯月
「薄茶の先達」(東陽坊長盛)
●今月は、東陽坊長盛(とうようぼうながもり)が亡くなった月です。
[上の写真は、真如堂にある東陽坊長盛のお墓です。
真如堂(京都市左京区)は通称で正しくは、真正極楽寺と云います。
真中のひときわ小さいお墓がそうです。木札が有るお墓です。
余談ですが、こちらには、
春日局が植えた桜の木(縦皮桜)があります。]
東陽坊は、真如堂の塔頭・東陽坊の住職で、利休の高弟です。
薄茶の先達と云われていて
抹茶茶碗(黒楽)を利休から頂いています。
その茶碗が、後世、
長次郎・七種の茶碗と云われ、現在は重要文化財です。
●秀吉が主催した
北野大茶の湯にも当然参加しました。
この時の茶室の広さは、約三畳弱(二畳台目)で
紙屋川の土手に建てられました。
この茶室が建仁寺(京都市)の裏庭に移築されて残っています。
●因みに、この土手は、京都を守る
御土居です。
[上の写真は、建仁寺にある東陽坊の茶室です。
約三畳という狭さです。 とても狭いです。]
●今月は、これにてお仕舞です。有難うございました。