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今月のよもやま話

平成24年1月・正月

御土居

●今月は、御土居(おどい)の建造が始まった月です。
●御土居とは、京を外敵から守る為の土手(土塁)の事です。
又、東側は鴨川の氾濫から京を守る為の土手(堤防)も兼ねています。
秀吉が京の安全の為に造りました。



●御土居は、京をぐるりと一周しています。
東側は、鴨川。西側は、紙屋川(現在は天神川)
南側は、東寺を囲むように九条通り。
北側は、鷹ヶ峯から上賀茂を結ぶ辺りです。
一周22Km以上有ります。
高さ5m、底辺の巾20m、頂上の巾5mの台形です。
当初は、美観の為に御土居には木や竹を植えました。
この木や竹の整備は角倉家等の財閥が管理していました。
その外側に、巾約10mの堀も造りました。
この時に掘った土を土手(土塁)に盛り上げました。
●御土居の内側を洛中、外側を洛外と呼ばれるようになりました。又、
京へ入る街道には御土居を横切るように出入口を作りました。
この出入口を「口」と呼びます。「京の七口」と呼ばれています。
鞍馬口、粟田口の名前が残りました。
「七口」は語呂合わせで
実際は10位出入口があったようです。



●上の写真は、京都市北区平野鳥居前町の御土居です。
写真の道路のすぐ左側が紙屋川です。
ですから、お地蔵さんは洛外を向いております。
●下の写真は、廬山寺(京都市上京区)内に有ります御土居の跡です。
門を入って右側奥のお墓の向こう側です。
●この廬山寺は、紫式部の住まいとしても有名です。
●2月のよもやま話は、「聚楽第」です。
又、聞いて下さい。

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