平成29年7月・文月
田辺城の戦い(古今伝授)
●移転の後遺症がまだ長引いています。
●今月は、
田辺城の戦いが始まった月です。
[上の写真は、復元された田辺城(京都府舞鶴市)の大手門です。]
●田辺城は
留守番の
細川幽斎(忠興の父)が守っていました。が、
あっつと言う間に西軍に攻められて落城寸前になりました。しかし、
幽斎は当代一の文化人で攻めての西軍の中に
幽斎を師と仰ぐ者も居て城を攻めあぐねていました。そこへ、
八条宮(
後陽成天皇の弟)から使者が来て幽斎に開城を勧めました。が、
幽斎は討死の覚悟を変えませんでした。この時に、
幽斎は
古今伝授の秘伝書を八条宮に託しました。更に、
天皇は幽斎の死を惜しみ休戦の
勅命を出しました。ついに、
攻めての西軍と城側の幽斎は和睦し、幽斎は無事でした。
[上の写真は、この場所で古今伝授が行なわれた事を示す碑です。
田辺城内にあります。]
●8月のよもやま話は、「兼見卿記」(吉田兼見)です。