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今月のよもやま話

平成22年6月・水無月

藩札を焼く(山田方谷)

●今月は、山田方谷(やまだほうこく)が亡くなった月です。
●方谷は、幕末、備中松山藩(岡山県高梁市)の学者で
赤字財政の松山藩を立て直しました。
松山藩は、負債10万両という莫大な赤字を抱えておりました、が、
方谷の政策ですべて返済しました。
しかも、10万両を備蓄しました。
●方谷は、領内で砂鉄が採れる事に注目して、
この砂鉄から鍬(くわ・備中鍬)を製作しました。
この備中鍬を直接江戸に運び、
藩邸で直に江戸の庶民に販売しました。
その為に、高い収益を得る事ができました。
この資金を元に大暴落した藩札を三年間の期限を付けて
額面価格で引き取り藩士領民の前で全て焼却しました。
そして、新しい藩札(兌換紙幣)を発行して
藩の信用を回復しました。
方谷は、農民でも優秀な者は藩士に取り上げました。
●方谷の所へ河井継之助が師と仰いで会いに来ました。
継之助は、別れの時に向う岸で正座をして先生(方谷)の教えに
感謝の意を表したと伝わっています。



●上の写真は、方谷の塾(牛麓舎)の跡です。
●備中松山城への上り口で、
本丸から城下(町)への散歩コースに有ります。
●7月のよもやま話は、「 三河以来の商人」(茶屋四郎次郎 )です。
又、聞いて下さい。

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