●今月は、
愛宕山の話です。
明智光秀が、この愛宕山で
連歌の会を開催した月です。
「
本能寺の変」の数日前の事です。
この時の会は、9人で西坊威徳院に於いて開催されました。
●第一句(発句)を光秀が詠みました。
「ときは今 天(あめ)がしたしる 五月かな」
(土岐氏の流れの光秀が、「今こそ天下を取るぞ」という
決意を表したものと伝わっています。)
第二句が威徳院の行祐法印で
「水上まさる 庭の夏山」で
第三句が里村紹巴で
「花落ちる 池の流れを せきとめて」
(友人の里村紹巴が「それは、止めろ」と言う
忠告だったと伝わっています。)
●話は違いますが、「愛宕山」と言うとお茶の世界では、
5月に宇治で採れた
お茶(茶葉)を熟成の為
夏の暑さを避け涼しいこの山の
室に
寝かしておく場所としても名高いです。
●この宇治のお茶は、毎年、徳川将軍家に届けるのが慣わしでした。
この時の江戸への道中は「
お茶壷道中」と呼ばれました。
●写真は、愛宕山上の愛宕神社社殿(京都市右京区)です。
●この連歌会が行われた西坊威徳院は、今は無く、
その跡に社務所が立っています。
●6月のよもやま話は、「高松城水攻め」です。
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