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今月のよもやま話

平成16年12月・師走

西洋かぶれ(鍋島閑叟)

●今月は、鍋島閑叟(なべしまかんそう)が生まれた月です。
閑叟は、肥前佐賀の藩主で、薩摩の島津斉彬と並んで、
西洋の文明に強い興味を持っていました。その為、
欄癖大名(西洋かぶれ)と呼ばれていました。
●閑叟は、西洋文明を良く理解しておりました。
種痘を息子に接種し、領内に広め、
更に、日本中にも広めました。
そして、反射炉(製鉄所・下の写真)を日本で始めて造り、
自藩で洋式銃器を作りました。
造船所も造りました。蒸気船も造りました。
汽車も造りました。
●閑叟が、藩士に苛烈と言えるほどの勉学を押し付けて、
日本一の産業国家(藩)に仕立て上げました。
幕末佐賀藩は、驚く事に、
ヨーロッパの小国並に近代化された工業藩でした。
●なによりも、アームストロング砲を製作しました。当時まだ、
この砲は危険な為、発明した英国でさえも、
軍隊に正式採用するのを控えていました。
閑叟は、その危険なアームストロング砲を完成させ、
上野戦争会津戦争を勝利に導きました。



●写真は、日新小学校内(佐賀市長瀬町)に有る反射炉と
カノン砲の模型です。
この付近に当時実際の反射炉が有りました。
●今月はこれにてお仕舞です。
有難うございました。
●1月のよもやま話は「初夢」(徳川家康)です。又、聞いて下さい。

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