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今月のよもやま話

平成15年3月・弥生

南無六字の旗(織田信長)

●今月は、石山本願寺(一向宗)と織田信長が和睦をした月です。
実際は、信長の勝利です。
●「抜き難し、南無六字の旗」
たぶん頼山陽(らいさんよう)が詠んだ詩だと思うのですが、
確かではないです。
魔王と呼ばれた、あの信長さえもが苦労をした様子が、
この漢字七文字に良く表されていると思います。
●信長生涯の最大最強の敵が本願寺(一向宗)で、
徹底的な根絶やし作戦で、
休み無く攻め続けたにもかかわらず、
10年もかかって倒す事が出来なかった強敵でした。
●本願寺側としても、必死で、
各地方の土豪・国人達に檄を飛ばし、
「進めば極楽、逃げれば地獄」と
信長の猛攻を跳ね除けました。
実の所、土豪・国人達は、本願寺(宗教)への信仰心よりも、
自分達の地位確保が大事で、その為に戦いました。
●実は、信長は、宗教戦争をするつもりではなくて、
狩り出された土豪・国人達を叩き潰し
新しい国政(天下布武)をしく為に戦いました。
●八王子に暮らしている私には、
何故、お寺が負けないのか。理解できなかったのですが、
富山県井波市の瑞泉寺に来てびっくりしました。
このお寺を囲む大きな石垣(下の写真)に驚かされました。
これは、攻めにくい(抜き難い)と思い納得しました。

            

●ここの山門(石垣の後ろ)の彫刻が素晴らしいです。
井波市は、彫刻(特に、欄間)の町として有名です。
●今月はこれにてお仕舞です。
有難うございました。
●4月のよもやま話は「勇と虎鉄」です。又、聞いて下さい。

ご指摘・ご意見等ありましたら、是非 こちらまでメール下さい。

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Copyright 西室 博史 2003