令和元年11月・霜月
紫衣事件
●今月は、
後水尾天皇が譲位した月です。
きっかけは
紫衣事件です。そこで紫衣事件の話。
[上の写真は、紫衣事件の当事者・玉室(ぎょくしつ)が
開山の大徳寺芳春院です。因みに、ここ芳春院は、
加賀前田家の菩提寺です。芳春院とは、
前田利家の奥様です。]
●幕府は、天皇の力を抑える為に
禁中並公家諸法度を制定しました。
この法度の中に、「紫衣をみだりに与えてはいけない」
の項が有ります。しかし、後水尾天皇は
幕府に諮らずに
大徳寺の玉室、沢庵、江月達に紫衣を与えました。
それを、幕府が幕府の許可の無いものは無効であるとして、
幕府は過去の分までも紫衣を取り上げました。
天皇のメンツが潰れました。
●幕府が、天皇の上位に有る事を世間に知らしめました。
●幕府の独裁権を決定的なものにしました。
[上の写真は、江月が修行していた
大徳寺総見院です。
江月は、紫衣事件で一人だけ許されました。江月は、
津田宗及の息子です。]
●11月のよもやま話は、「 」( )です。