平成２7年２月・如月

三木の干殺し（三木城攻め）

●今月は、別所長治（三木城々主）が信長から離反した月です。



　[上の写真は三木城跡に立つ別所長治の石像です。
　三木市上の丸駅下車徒歩３分です。駅のすぐ上です。]

●信長の中国攻めでは秀吉が司令官となり担当しました。
当初、別所長治は信長に同調しておりました。が、
重臣達は、毛利家の強大さと律儀さ、地域的な条件や
一向宗（石山本願寺）の門徒が大勢いた事、信長への不信等から
信長に付くことにもともと反対しておりました。
いざ、秀吉が会談にやって来ますと別所長治自身が来ないで
代理の者を遣わしました。
別所家は名門意識が強く秀吉の事を「足軽上がりの成り上がり者」と
思っておりましたので会談で意見が合わずに決裂しました。
秀吉は、この後すぐ翌月に三木城を攻めました。
●秀吉は、城攻めの天才でした。力攻めをする事なく周りを囲み
秤量攻めにしました。本陣を平井山に置き支城を一つ一つ落として
三木城を包囲孤立させ秤量の尽きるのを待ちました。
その為に、「三木の干殺し」と言われております。
●この秤量攻めは、竹中半兵衛の策です。半兵衛はこの地で病死しました。



　［上の写真は、三木城本丸跡に立つ長治の辞世の句碑です。
　　　　　　　　　　今はただ　うらみもあらじ　諸人の　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　いのちにかはる　我身とおもへば　］

●余談、私が卒業した時、同級生に金物屋の息子がおりまして、
彼がここ三木市へ修行に行きました。私は、京都へ行きました。その為か
一度も来た事が無いのに何か懐かしく思いました。

●３月のよもやま話は、「篠山城です」（天下普請）です。
又、聞いて下さい。