平成２６年３月・弥生

肥前佐賀（鍋島直茂）

●今月は、肥前佐賀の藩主・鍋島直茂（なべしまなおしげ）が生まれた月です。
●元々肥前佐賀は、竜造寺政家（りゅうぞうじまさいえ）が領していました。
竜造寺政家は、島津家、大友家と並び九州を三分割する勢いでした。
その竜造寺政家の重臣が鍋島直茂で
政家の後見役でしたが、
次第に政家に代わって直茂が力を持つようになりました。
直茂は、実力も有り家臣の信頼も得て領主が二人居るような感覚でした。が、
いつのまにか実権を握り無血の主従交代が行われ
時の天下人・秀吉も直茂の人望実力を認めました。


　[上の写真は、佐賀県佐賀市にある松原神社です。
　こちらの神社には、竜造寺政家と鍋島直茂が祭ってあります。]
●その後の関が原の戦いでは、石田三成（反家康）に付いて負けましたが
この時も、天下人・家康は直茂の実力を認め肥前佐賀の領土を安堵しました。
旧領主・政家はというと隠居の状態のままでした。
そして、数年後、政家は亡くなり竜造寺家は滅びました。
●鍋島家は、幕末に名君・鍋島閑叟を出し明治を向かえます。


　[上の写真は、佐賀市八戸町の鋸型家並みと呼ばれている保存地区です。
　戦国時代に敵が攻めて来た時、鉤になっている所に隠れて敵を攻撃します。]

●４月のよもやま話は、「父親に好かれなかった武将」（結城秀康）です。
又、聞いて下さい。