東京・八王子の創業明治38年 呉服店「きものの西室」

今月のよもやま話

平成24年3月・弥生



元の木阿弥(筒井順慶)


●今月は、筒井順慶(つついじゅんけい)が生まれた月です。


  [上の写真は、順慶の居城・筒井城跡(大和郡山市筒井町)です。
  近鉄筒井駅から歩いて10分位です。]

●順慶は、最強の軍隊を持っている、又は、天下取りを競った、
或いは、歴史に残る大きな戦いをした。
そのどれにも当てはまらないのに
現代に二つもの諺を残しております。
不思議な存在です。それは、
大和(奈良県)に居たからと言われています。
大和は京に次ぐ重要な土地、
そこを領土にしている大名だからと言われています。


  [上の写真は、筒井城跡から北100メートルの光専寺に
  祀ってある順慶の木像です。一番奥の黒っぽいのがその像です。
  供花の後側に順慶の位牌がありました。]

●その大和は、昔から興福寺が力を持っていました。
暗黙のうちに大和を支配していました。
その興福寺の僧兵のリーダーが順慶の父で
それがいつの間にか順慶の父が大和を支配するようになりました。
その父が死んだ時に順慶はまだ幼かったので
重臣達が父の影武者をたてました。
その影武者が盲目の僧侶・木阿弥です。声が父に似ていました。
この木阿弥を寝所に寝かせて父がまだ生きているように見せて
筒井家の体制が整った時に重臣達が順慶の父の死を公表し
木阿弥は元の僧侶に戻されたと言われています。
●もう一つは「洞ヶ峠を決め込む」です。



●上の写真は、順慶の墓(大和郡山市長安寺町)です。
近鉄平端駅より3分です。
●4月のよもやま話は、「無類の律義者」(前田利家)です。
又、聞いて下さい。

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