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茶入の名前 | 和歌 |
伊予簾(いよすだれ) | 逢う事は まはらに編める 伊予簾 いよいよ我を 侘びさせるかな |
相坂丸壷(おうさかまるつぼ) | 相坂の 嵐の風は 寒けれど ゆくへしらねば 侘びつつぞぬる |
田面(たづら) | 打ち侘びて 落穂拾ふと 聞かませば 我も田面に 行かましものを |
即色(そくしき) | むなしきか 色なきいろは 誰かみむ よしみむひとも 見ぬ世ならずは |
広沢(ひろさわ) | 広沢の 池の面に 身をなして 見る人もなき 秋の夜の月 |
飛鳥川(あすかがわ) | 昨日といひ 今日とくらして あすか川 ながれてはやき 月日なりけり |
音羽山(おとわやま) | 音羽山 おとにききつつ 逢坂の 関のこなたに 年を経るかな |
一本(ひともと) | 如何なれば 此ひと本に 時雨れけむ 山にさきだつ 庭の紅葉は |
Copyright 西室 博史 2201