令和7年10月・神無月
「北野大茶の湯」(兼見卿記より)

●今月は、
北野大茶の湯が開催された月です。
[上の写真は、北野大茶の湯が開催された北野天満宮です。
その天満宮内にある
御土居の跡です。
写真の向こう側が天神川(
紙屋川)です。
天神川が京都を守る堀の役目をしています。]
吉田兼見(
兼見卿記)によると、
施薬院全宗から、来月大茶の湯があるから参加しろとの命です。
しかも、公家の礼装ではなくて
武家の礼装で参加しろとの事です。兼見は、
急ぎ、茶の湯に使う道具を揃える為に
東陽坊長盛のもとへ相談に行き
東陽坊と一緒に
釜座(かまんざ)の釜師で釜を一つ買いました。
その釜が「宗易形(利休のデザイン)だったと云われています。
●気遣いが大変だったので一日で終わって良かった。
もし、10日も続けば出費も大変だった。と
公家は、いやいや参加したと兼見卿記にあります。
[上の写真は、北野天満宮にある菅原道真(天神様)縁の牛の石像です。]
●今月は、これにてお仕舞です。有難うございました。