平成２８年３月・弥生

室町幕府最後の将軍（足利義昭）

●今月は、室町幕府第１５代将軍・足利義昭（あしかがよしあき）が
織田信長に京を追放された月です。事実上は足利家の滅亡です。



　［義昭の居城（二条城・上京区室町下立売角）がここに有りました。
　織田信長が義昭の為に造りました。］

●義昭は、奈良で仏門に入り一乗院門跡で覚慶（かくけい）と名乗っていました。
将軍義輝が暗殺されると次の将軍を目指し還俗し朝倉義景を頼って越前へ行きました。
ここで、元服して「義昭」と名乗り、その後、
織田信長の力を借りて上洛して第１５代将軍に就任しました。
義昭は、信長の事を「御父織田殿」とまで呼んでいました。しかし、その後
自分が傀儡である事に気が付き地方の有力大名に信長討伐の要請をしました。
しかし、信長は各有力大名を撃破して義昭の居城（二条城）を攻撃(３月)しました。
この時に、正親町天皇が仲介に入りましたが義昭はこれを無視した為に
信長に京を追放されました。そして、槇島へ撤退しました。しかし、
ここでも又、義昭は兵を挙げた為についに槙島も追放（７月）されました。



　［上の写真は、槇島城跡（京都府宇治市）の写真です。又行って撮って来ました。
　この槇島は、当時、周りを川に囲まれて中洲の状態で要害では有りましたが、
　信長軍には通用しませんでした。］

●４月のよもやま話は、「天皇の意地」（後水尾天皇）です。

又、聞いて下さい。