
 
●今月は、御土居(おどい)の建造が始まった月です。
  ●御土居とは、京を外敵から守る為の土手(土塁)の事です。
  又、東側は鴨川の氾濫から京を守る為の土手(堤防)も兼ねています。
  秀吉が京の安全の為に造りました。
  
  
  
  ●御土居は、京をぐるりと一周しています。
  東側は、鴨川。西側は、紙屋川(現在は天神川)。
  南側は、東寺を囲むように九条通り。
  北側は、鷹ヶ峯から上賀茂を結ぶ辺りです。
  一周22Km以上有ります。
  高さ5m、底辺の巾20m、頂上の巾5mの台形です。
  当初は、美観の為に御土居には木や竹を植えました。
  この木や竹の整備は角倉家等の財閥が管理していました。
  その外側に、巾約10mの堀も造りました。
  この時に掘った土を土手(土塁)に盛り上げました。
  ●御土居の内側を洛中、外側を洛外と呼ばれるようになりました。又、
  京へ入る街道には御土居を横切るように出入口を作りました。
  この出入口を「口」と呼びます。「京の七口」と呼ばれています。
  鞍馬口、粟田口の名前が残りました。
  「七口」は語呂合わせで
  実際は10位出入口があったようです。
  
  
  
  ●上の写真は、京都市北区平野鳥居前町の御土居です。
  写真の道路のすぐ左側が紙屋川です。
  ですから、お地蔵さんは洛外を向いております。
  ●下の写真は、廬山寺(京都市上京区)内に有ります御土居の跡です。
  門を入って右側奥のお墓の向こう側です。
  ●この廬山寺は、紫式部の住まいとしても有名です。
  ●2月のよもやま話は、「聚楽第」です。
  又、聞いて下さい。
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