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今月のよもやま話

平成23年7月・文月

方広寺(国家安康)

●今月は、方広寺(豊臣秀頼が建立)の落慶式が延期された月です。
●もともと方広寺は、秀吉が奈良の東大寺に倣って建立しました。
この時の方広寺大仏殿の大きさは、
幅82m、高さ50mの巨大な建物でした。
その中に高さ19mの大仏を安置しました。
東大寺の大仏(18m)より大きく造りました。
その大仏に漆を塗り金箔を押し彩色しました。それが、
近畿地方の地震により倒壊しました。
●秀吉の死後、家康が豊臣家の財力をそぐ為に、秀吉の追善供養にと
再建を秀頼に勧めていました。
家康が秀頼に浪費させた一番大きな物が
この方広寺大仏殿再建事業です。
●この時、家康は73歳、秀頼はまだ20歳です。
若き秀頼の年齢を考えて家康はあせっていました。
自分が死ねばやっと手にした徳川家の天下が危ないと思っていました。
●そこで家康が、方広寺の鐘(下の写真)の銘文に
「徳川家を呪う文字」が刻まれていると
豊臣家に難癖を付けて延期させました。
黒衣の宰相といわれる金地院崇伝がこの知恵を付けました。
それは、「国家安康 君臣豊楽」の八文字です。



●鐘楼への入場料が100円でした。柵の中に入れ、鐘も触れます。
この鐘の高さは4m20cm、厚み27cm、重さ82,7トンと有りました。
天井には天女の絵が極彩色で描いてあります。
●8月のよもやま話は、「米百俵」(小林虎三郎)です。
又、聞いて下さい。

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