●今月は、
一向一揆(一向宗)が成敗された月です。
●この成敗の内容を刻んだ瓦が小丸城跡から発掘されました。
その瓦には、以下のような凄まじい話が刻まれています。
「この書き物をご覧になって後世に伝えてください。
5月24日に一揆が起こり前田又左(利家)殿が
一揆の衆を1000人生け捕りにして磔(はりつけ)にしたり
釜で煎られたりしました。その事を一筆書き留めておきます。」
この発掘された瓦は、「呪いの瓦」又は、
「文字瓦」(下の写真)と呼ばれています。
●当時、織田信長軍が越前を平定し
前田利家が越前府中(越前市府中/武生)の城主となりました。
信長の命で一向一揆(一向宗)を
上記の文章のように根絶やしにしようとしました。
その時の一向一揆の一人が逃げ出して
近くの小丸城(下の写真/城主・佐々成政)の瓦職人となりました。
この瓦職人が親方の隙をみて
瓦にこの文字を刻んだと云われております。
これを刻んだ瓦職人は、
書体、文章から推測してかなりの知識を持ち
高い地位にあった者だと云われております。
●上の写真は、小丸城跡(越前市味真野)の本丸への入口です。
石門を潜った先の階段を登ると本丸跡です。
●写真の文字瓦(呪いの瓦)は
越前の里・味真野資料館に展示されています。
●6月のよもやま話は、「池田屋」(新撰組)です。
又、聞いて下さい。
ご指摘・ご意見等ありましたら、是非
こちらまでメール下さい。
以前のよもやま話(綴り)へ
表紙へ戻る
サイトマップ
Copyright 西室 博史 2008