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今月のよもやま話

平成21年12月・師走

松花堂弁当(松花堂昭乗)

●今月は、昭乗(しょうじょう)が松花堂を建てた月です。
●昭乗は、男山にある岩清水八幡宮(京都府八幡市)の僧で、
阿闍梨の位を貰っている高僧です。
昭乗が、この男山に草庵を建て、
この草庵を「松花堂」と称しました。
この松花堂は、利久の教えの通りに作りました。
二畳の茶室、にじり口、半畳の水屋、竃(かまど)、仏壇、
住居を一つにした最小限の庵です。
面白いのは、天井絵です。天井一杯に鳳凰が描かれています。
●昭乗は、書、絵画、和歌、茶の湯に精通した文化人で
本阿弥光悦、近衛信尹と共に寛永の三筆と称されました。
又、「綺麗さび」と云われた茶人小堀遠州
とも交流がありました。
●小生は、「松花堂」と云えば四角い田の字型の弁当を
思い浮かべます。昭乗がこの弁当を作ったと思っておりました。
違っていました。
もともとこの四角い箱は、農家が作物の種を入れておく箱で、
昭乗がこの種入れを幾つも手に入れ
絵の道具を入れて使っていました。それをヒントに
昭和になってからこの種入れ型の箱が弁当箱になりました。



●写真は、京都八幡市にある松花堂庭園です。
この庭園の中に松花堂が有ります。
●写真撮影禁止ということで残念ながら写真が有りません。
●1月のよもやま話は、「黄金の茶室」(豊臣秀吉)です。
又、聞いて下さい。

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