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今月のよもやま話

平成19年9月・長月

長州と停戦(勝海舟)

●今月は、幕府と長州との戦い(第二次長州征伐)が
停戦した月です。
その停戦の使者を勝海舟(かつかいしゅう)が務めました。
●幕府は、勝てると思って長州との戦いを始めましたが、
各方面(四方面)で長州に敗れてしまいました。
幕府の面子(めんつ)が丸つぶれになりました。
丁度その時、将軍(徳川家茂)が大阪で急死しました。
この事を口実に、海舟が一人で停戦協定に行きました。
●停戦協定会場は、宮島(広島市)で行われました。
長州の代表は、海舟(幕府の代表)に敬意を表して
下座の縁側に平伏しました。
負けている側の海舟が上座の座敷に居て「どうぞこちらへ」と
何度も催促しますが、勝っている長州の代表は、
「同席は、恐れ入る」と何時までも縁側に居ます。
負けているのは幕府で、勝っているのは長州なのに
長い歴史の「武士のしきたり」がそうさせています。
しかたなく、海舟は、「ええい、じれったい。」と
自ら煙草盆を持って縁側へ行き皆の間に座り込むと
どっと笑いが出て、停戦協定はすぐに話が付きました。
●この気さくで、ざっくばらんな所が江戸っ子らしさです。



●写真は、宮島に有る停戦協定会場に使われた大願寺です。
●寺の手前の松は、九本松と呼ばれ、
伊藤博文が植えたとされています。
●10月のよもやま話は、「家康の過ぎたる者」(本多忠勝)です。
又、聞いて下さい。

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