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今月のよもやま話

平成13年5月・皐月

男だ、うだつを上げよう。

●皆さん今日は。今月の話は、時間の流れから見ると、
本来ならば4月にすべきですが、
4月は、記念すべきホームページの開設月ですので、
出世頭の話を是非、聞いて戴きたかったので、今回の話を前後させて
5月にもってきました。
●「うだつ」を上げよう。と言う話です。
男として生まれてきたからには、「うだつ」を上げねばならぬ。と、
思ってはいるのですが、相変わらずのぬるま湯的生活で、
なかなか上がらない、私です。
でも「うだつ」って、何だろう、と思い見に行って来ました。
今年の正月休みの事です。
●阿波の国・徳島県・脇町(下の写真)・
うだつの町へ行って来ました。
夜9時頃、脇町へ着いて、
その綺麗さにびっくり、明かりの点き方、道幅の適当な狭さ、
屋根の適当な高さ、造りと仕上がりの良さ、気に入りました。
●翌日、脇町のパンフレットに
「隣家との境の2階の壁面に、
火よけ壁を立ち上げた建築物・これが『うだつ』」と有りました。
なるほど、と見上げて見ると立派な物です。
かなりの財力が有ったのでしよう。
●又、狭い路地が有りましたので、
裏へ回って見ましたら、やっぱり有りました。
川です。吉野川です。そして船着場です。
石段が川へと下ってます。
一部くずれた石段や、生い茂った雑草が、「夢の跡」の好きな私には、
とても応えられません。当時の面影が偲ばれ、良い雰囲気でした。
●ここでも、川は、やはり大動脈でした。
四国三郎吉野川は、よく氾濫したと伺いました。
皮肉なもので、
この氾濫が脇町の主力産業である藍の育成に大きな役割
を担ってきたとも伺いました。
●当時は、
むしろで包んだ大きな荷物を担いだ大勢の丁稚達が番頭さんに
「やれ、それ、」とこずかれながら、
せわしく働いている賑やかな風景があちこちで見られたのでしょう。
又、数軒先には当時の立派な商家を再現しようと建築中でした。
出来上がると、今度は観光客で賑やかになるのでしょう。
●ここへ来て気が付いたのですが、
私にとって「うだつ」は上げる物ではなく、見上げる物でした。


●ポロンが入り口で大人しく待っております。
ペティは、街の探索に出掛けるところです。
●今月は、これにてお仕舞いです。
有難うございました。
●6月のよもやま話は「京 老ノ坂」です。又、聞いて下さい。

ご指摘・ご意見等ありましたら、是非 こちらまでメール下さい。

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Copyright 西室 博史 2001